看護師は病院で働いているイメージが強いですが、介護施設で働いている看護師もいるのをご存知でしょうか。厚生労働省の調査によると、全体の看護師のうち約8割が医療機関である病院や診療所に勤務していることが判明しました。残りの2割の看護師は介護保険施設や社会福祉施設といった介護施設などで働いているという結果に。そのデータからも介護施設で働く看護師は少数派であるのががわかりますね。
同じ看護師といっても医療施設で働く看護師と介護施設で働く看護師には違いがあります。医療施設で働く看護師は病気や高齢のために身体に自由がきかなくなってきた人に対し、医学的知識に基づいて身体的ケアはもちろん精神的ケアも実施します。患者の身の回りの世話もするので、患者に関わる業務のほとんどに携わり、医師と結束して治療にあたります。
一方介護施設で働く看護師は、利用者へのサポートを介護士と結託しておこないます。介護士は利用者の身体的サポートや身の回りの世話など生活をスムーズに送る上で必要なことの補助をおこなうのが仕事です。看護師は医師の指示のもと医療業務をおこなったり、健康管理や療養を目的とした業務をおこなったりします。介護士には療養や医療行為はできないので、介護士のできない医療的なサポートを看護師がおこなうのです。介護施設で看護師が働くには、求人票を見たり求人サイトを使ったりして応募し、採用が決まれば可能です。医療施設での働きかたと、介護施設での働きかたを比べて、自分のなりたい看護師像を叶えられるほうに就職できるよう、行動していきましょう。